最近は続けてウォーキングをしています。
ウォーキングをしているときは考えごとを整理したり、周りの景色をゆっくり見たりしながら楽しんでいます。
そんなときにふと頭に浮かんだのはグランマ・モーゼス(Anna Mary Robertson Moses)という画家の名前。
彼女の絵を見たのは、20年ぐらい前、ひろしま美術館で開催された「ワシントン女性芸術美術館展」です。
見た時の印象はとても素朴かつ穏やかな絵で、とても興味を惹かれ、会期中に何度か足を運ぶほどでした。
そのグランマ・モーゼス、本格的に絵を描き始めたのはなんと75歳を過ぎてから。
80歳にして初の個展、89歳の時にはホワイトハウスに招待されるほどになり、101歳で死去するまでに約1600点の作品を残したそうです。
私がこの絵やプロフィールを見て感じたのは絵の素晴らしさもありますが、「やってみようと思ったときが旬」なのかなということです。
若いときや、その年齢にならないと出来ないことはたくさんあると思います。
もちろん、グランマ・モーゼスには才能も運もあったでしょう。でも75歳にして「やってみよう」と思わなければ、彼女の絵は世間に知れ渡ることもなかったのです。
スタートができなければ叶うこともない。
しばらく忘れていた気持ちを思い出せました。
ありがとう。グランマ・モーゼス。
ワシントン女性芸術美術館に所蔵されているグランマ・モーゼスの作品は、こちらでご覧いただけます。
http://www.nmwa.org/works/calhoun